岸本 貴久氏インタビュー | ドレッシングのギフトは京都祇園のエマドレ | Shop Aperio"> 特定非営利活動法人 SDGs HelloWork 代表 岸本 貴久氏インタビュー - ドレッシングのギフトは京都祇園のエマドレ | Shop Aperio

外国人材と日本企業をつなぐプラットフォームを運営する特定非営利活動法人SDGs HelloWorkの代表・岸本貴久氏。俳優、社会保険労務士と多彩なキャリアを経て、外国人材の就労支援に尽力しています。岸本さんのこれまでの歩み、そして「エマソルト」「エマドレ」に感じた魅力を語ってもらいました。

社会課題への目覚めから外国人材支援へ

──岸本さんの経歴を、学生時代からお聞かせください。

学生時代は、社会運動に力を入れていました。特に注目していたのは在日朝鮮人の問題です。既存政党が取り上げない外国人の問題などに、積極的に取り組んでいました。当時は在日朝鮮人に対する人権侵害が深刻で、例えば旧日本軍のために働いて手足を失った人達に対する補償がないなど、今から考えれば明らかな差別があったんです。

大学を卒業するにあたって進路を考えるわけなんですが、これまで自分が取り組んできた活動を考えると、やはり一般の会社に勤めることに違和感がありまして。悩んだ挙句、表現の世界に行くことに決めました。俳優養成所に入って俳優をやり始めたんです。主に舞台俳優として活動して、社会問題や歴史的な出来事をテーマにした作品に出演したり、全国の学校を回ったりなどしていました。

──本格的な俳優活動から、どういった経緯で社会保険労務士になったのでしょうか。

35歳の頃、自身の俳優としての才能に限界を感じていました。ちょうど結婚を控えていたときでもあり、将来の安定を考えると何か資格を取る必要があると思ったんです。社会保険労務士を選んだのは、労働問題に関心があったからでした。俳優だけでは食べられなかったのでアルバイトをしながら生活をしていたんですが、パワハラや低賃金の長時間労働などが平気で横行している現実を目の当たりにしてきましたのが大きかったです。

一年試験勉強をして合格し、いくつかの社労士事務所で実績を重ねました。それから独立して、現在のBSP社会保険労務士法人の代表になりました。そこに至るまでには、本当にたくさんの苦労とご縁がありましたね。

情熱的で、真剣な語り口が印象的な岸本さん

SDGs HelloWorkの挑戦 外国人材と日本企業をつなぐ

──SDGs HelloWorkを立ち上げた経緯を教えてください。

BSP社会保険労務士法人を経営しながら、一般社団法人アセアンパートナーズという会社を立ち上げて外国人支援事業を始めました。特定技能の外国人労働者の転職支援をしていたのですが、外国人労働者の転職先の選択肢がとにかく少ないんです。まず、そもそも転職先として考えられる企業の母数が極めて少数なんですね。それをどうにかしたいと考えたところ、だったら外国人材と日本企業をつなぐ大きなプラットフォームを作ってしまえばいいじゃないかと。それで装いを新たに立ち上げたのが、特定非営利活動法人SDGs HelloWorkでした。

SDGs HelloWorkでは、いわゆるホワイト企業と外国人材のマッチングに力を入れています。また、外国人材の支援として、ビザ申請の手続きや、定期面談を通じた悩み相談なども行っています。

──外国人材支援において、どのような難しさがありますか。

最大の課題は、ブラック企業の存在です。特に飲食、建設、介護などの業界では、労働条件が劣悪な企業が現在でも少なくなく、外国人労働者が不当な扱いを受けるケースが後を絶たないんです。もちろんブラック企業に入ってしまった人にも辞める権利はある。だけど辞めたところで転職先は簡単には見つからないわけです。

東京入管が混みすぎていて、転職時の変更申請に時間がかかるという問題もありますね。そうなると母国に帰るしかなくなり、オーバーステイやオーバーワークにもつながってしまいます。結果として、企業と人材、本当に必要としている者同士がすれ違ったまま出会えないんですね。

だから登録してくれている企業側に対しては、労務監査を実施し、最低限の法令遵守を求めています。また、外国人材に対しては、定期的な面談を通じて労働条件や生活面での問題を把握し、必要に応じて企業側との交渉や支援を行っています。

現時点では紹介料を取らず、支援料のみで運営しています。海外からの労働者だって、当然のことながら人間です。「人間と人間」として間を取り持っていくためには、今のように非営利性を打ち出した法人形態が望ましいはずです。

外国人材支援には様々な問題が立ちはだかる

ベトナム人支援員・タオさんが語る外国人材の声

──タオさんにもお聞きしたいのですが、日本で働くことになったきっかけを教えてください。

日本に来たきっかけは、高校生の時に見たアニメでした。最初は日本語も日本文化もわからなかったのですが、アニメを通じて日本に興味を持ち、日本語の勉強を始めました。大学では日本語学校に通い、2年間勉強して日本に留学することができました。

日本で働くために就職活動を始めたときは、マーケティング業界に入りたいと思っていました。それから来日するベトナム人の支援をしたいと考えるようになって、岸本さんを紹介していただきSDGsHelloWorkで働くことになりました。

──現在の仕事内容を教えてください。

主に人材探しとビザ申請の手続き、そして外国人材の支援を担当しています。定期的に面談を行い、職場のことを始めとして様々な悩みを聞いています。多くの外国人材が直面することとして、住宅事情や労働条件の問題がありますね。

特に労働条件については、入社前と入社後でいつの間にか変わっていたというケースがあります。せっかく相談を受けても、ただ言葉をかけてあげるしかできないこともあって、問題の難しさを日々感じているところです。

明るく話すタオさんからは、仕事に対する熱心さが伝わってくる

「エマソルト」と「エマドレ」で、食卓に贅沢感をプラス

──「エマソルト」と「エマドレ」を試された感想をお聞かせください。

まずエマドレですが、「カンパイポンズ」をローストビーフと揚げ野菜のサラダに使いました。赤ワインが入っているとのことでしたので、せっかくだから贅沢感を味わおうと思ってローストビーフのサラダにしたのですが、大正解でしたね。サラダとドレッシングがうまく混ざり合って、酸味も程よく、とてもおいしくいただきました。

エマソルトはカプレーゼに「WHITE WINE」をかけて食べました。ハーブの香りが口の中に広がって、こちらも大変おいしかったです。どちらからも期待していたとおりの贅沢感が味わえたので、大満足でした。

エマドレを試したのは、ローストビーフと揚げ野菜のサラダ

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赤いクロスに映えてとてもおいしそう!

彩り豊かなカプレーゼには「エマソルト WHITE WINE」

「エマソルト WHITE WINE」はカモミール茶葉、ジャスミン茶の香り
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──ありがとうございました。最後に、岸本さんの今後のビジョンについてお聞かせください。

やはり、SDGs HelloWorkを通じて、より多くの外国人材と日本企業のマッチングを実現していきたいと考えています。もちろん単なるマッチングにとどまらず、外国人材の生活全般をサポートできる体制を整えていきたいです。

どんな人でも働けるような仕組みを作り、それをタオさんがベトナムに持っていってくれて、例えばそこからインドネシアにも輸出してもらって……そういうふうに世界中に広がって行くことが、私の最終的な夢です。

〝夢〟を叶えるため、二人は今日も活動を続ける

エマパーソン

岸本貴久

岸本 貴久

Takahisa Kishimoto

BSP社会保険労務士法人、特定非営利活動法人SDGsHelloWork 代表。俳優、社会保険労務士と多彩なキャリアを積み、現在は外国人材と日本企業をつなぐプラットフォームの運営に尽力している。