
松本祐志さんインタビュー | ドレッシングのギフトは京都祇園のエマドレ | Shop Aperio">
わずか27歳でB JEWELRY JAPAN株式会社の代表取締役を務める松本祐志氏。高級車で知られる「BUGATTI」のブランド製品やサービスに携わる傍ら、日本の伝統産業の未来に新たな光を当てようとしています。そんな松本さんに、自らの半生や今後のビジョン、そして「エマソルト」「エマドレ」について語っていただきました。
──松本さんのこれまでの人生についてお聞かせください。
幼稚園の年少から高校3年生まで、約15年間サッカーに打ち込んでいました。サッカーを通じて、チームワークの大切さや上下関係、礼儀などを学びました。このときの経験は、現在でも私の基盤になっていますね。高校ではプロサッカー選手を目指していたのですが、周りと比較したときに、自分の限界を客観的に認識せざるを得なくなりました。しかし挫折を経験したことで、自分の人生について深く考えることができるようになりました。
──サッカー選手の夢をあきらめたあとは、どのような選択をされたのでしょうか。
元々建造物や不動産に興味を持っていたこともあり、高校卒業後は思い切って建築の世界に飛び込んだんです。製図専門学校で4年間建築を専攻し、二級建築士の資格も取得しました。卒業後は建築関係の会社に就職し、入社2年目には管理者を任されるようにもなりました。私が担当したのは、茅場町にあるKABUTO ONEという商業施設の新築プロジェクトです。複数の会社にまたがる20〜30人の職人さんとコミュニケーションを取りながら指示出しをしていく日々は、まさに挑戦と刺激の連続でした。
──建築業界からB JEWELRY JAPANの社長へと転身されたわけですが、どういった経緯があったのでしょうか。
建築業界での経験は非常に貴重でしたが、同時に業界の課題も見えてきました。そこで、自己成長の可能性を求めて、アパレル系の会社に転身しました。海外ブランドの日本総代理店を担っている会社だったのですが、そこでB JEWELRY JAPANの代表(現会長)と知り合ったんです。経営ビジョンや将来的な目的について深く意見を交わしていく中で、たくさんのことを学ぶことができました。
そんな中、会社が経営方針を大きく変えることになり、私自身も将来の選択をする必要に迫られました。とはいえ、自分に決定権と責任がある仕事をしたかったので、会社員として別の会社に就職する気はありませんでした。そんなとき、B JEWELRY JAPANの会長から、事業を受け継いでみないかとお声がけいただいたんです。
インタビューに答える松本さん
──会長との間に築いていた信頼関係があったからこそ、ですね。
2023年1月、26歳でB JEWELRY JAPAN株式会社の代表取締役に就任しました。会長の人間性に魅了されていた私にとって、当初は彼の近くで働けることこそが重要でした。しかしBUGATTIの歴史や、創業者エットーレ・ブガッティの思いとその価値を知るにつれ、偉大なプロジェクトに携われることに胸が躍りました。
BUGATTIのスマートウォッチ「Carbone Limited Edition」
──就任後、話題になった1億円のビリヤード台について聞かせてください。
BUGATTIブランドから展開している、1億円のビリヤード台ですね。このプロジェクトにあたっては、価格設定と販売戦略に緻密な計算をしました。
まず、インパクトのある価格設定が必要だと考え、原価や利益を考慮しながら「1億円」という象徴的な数字を設定しました。次に考えたのはターゲットです。現実的に考えて、このビリヤード台を置けるのは超富裕層に限られます。さらにはBUGATTIのオーナーであり、その価値を理解し、共に高めていける方が望ましい。
たとえばZOZO創業者の前澤友作さんは、BUGATTIを2台所有されていますし、その価値をしっかりと認識され、互いに高めていくことができる方です。そういった、所有していただくべき方に届くように展開していきたいですね。
──現在力を入れている、「民藝的事業再生」について、詳しく教えていただけますか。
金属加工の工房など一次産業の事業者さんとお会いしたときに、後継者不足や事業存続の危機に直面している現状を知りました。これは日本全体の課題です。なんとかしなければいけない。そこで考えたのが「民藝的事業再生」という構想でした。
目的は、伝統産業や工芸品の技術を守りつつ、新たな価値を付加して次世代に引き継いでいくこと。そのためには、事業者さんとの人間関係を構築する必要があります。ビジネスの話よりもまず、人としての付き合いをさせていただくのです。そして事業者さんが抱える深い課題や、その「思い」に触れていく。「思い」を引き継ぐことの大切さは、B JEWELRY JAPANの事業を継承した私自身が何より感じていることですから。
日本の未来への熱い思いを語る
──事業として継続するには、どうマネタイズするかも必要になってきます。
実は、事業者さんから手数料を取らないビジネスモデルを模索しているところなんです。例えば事業者さんとの対談等をコンテンツ化してメディア展開したり、クラウドファンディングや、行政の仕組みも活用できるでしょう。このモデルが実現すれば、きっと新しい事業の形を作ることができるはずです。
また、単一事業の価値評価だけではなく、複数の事業と「思い」を組み合わせることで新たな価値を創出することも目指しています。既存のM&A事業売買では解決できない問題に手を差し伸べることで、伝統産業や技術の──引いては日本全体の発展と再生につながるはずです。
──そんな松本さんが、「エマソルト」と「エマドレ」について感じた魅力はどんなものでしょうか。
まず、パッケージやディテールから、企画された方のこだわりが伝わってくることに感心しましたね。何よりおしゃれですし、ギフトとして送っても喜ばれると思います。デザインに高級感もありますから、ちょっとした非日常を味わいたいときに使いたくなるような、特別な一日を演出することができる商品だと感じました。
松本さんのお気に入りエマソルトは「BEER」
「エマソルト」は4種類すべて使わせていただいたのですが、それぞれが際立った味わいを持っていましたね。一番好きなのは「BEER」です。私自身がビール好きというのもあって、出汁のうま味と苦味の掛け合わせ方が絶妙でした。
エマソルト「BEER」を肉になじませた後、小麦粉を薄くまぶす
中火でじっくりソテーする
仕上げに再びエマソルト「BEER」で風味を微調整
出汁のうま味とホップの苦みが素材の味を際立たせる
「エマソルト BEER」
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エマソルトは4種類を展開
「エマドレ」は「カンパイポンズ」をサラダにかけていただきました。赤ワインを使っているそうですが、複雑な味わいで、市販のドレッシングにはない風味があります。普段のサラダがワインバルの料理のようにも感じられ、とても美味しくいただきました。
グリーンサラダにエマドレ「カンパイポンズ」を使用
エマドレ「カンパイポンズ 京都バージョン」
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ソルトもドレッシングもたくさん種類がありますし、その日の料理や気分で使い分けするのも楽しそうですよね。
──ありがとうございました。最後に読者へメッセージをお願いします。
B JEWELRY JAPANとしてBUGATTIの事業と「民藝的事業再生」の二つを軸にして活動していきます。一見すると異なる分野に見えるかもしれませんが、「社会貢献をしたい」という思いは共通しています。
これらの事業を通して社会貢献を続け、ユニコーン企業を作ろうと考えています。一般的に、日本からは突出した企業が生まれづらいと言われています。しかしそれならば、日本全体で取り組んでいく事業、という視点も必要じゃないかと思うんです。