ハーブソルトを手作りしよう!失敗しないコツを解説

ハーブソルトは、いつもの料理に豊かな香りと風味を加え、美味しく仕上げることができる万能調味料です。市販のハーブソルトも手軽で便利ですが、自分だけのオリジナルレシピを楽しみたい方にとっては、手作りすることで自分好みの香りや風味にカスタマイズすることができ、より一層の楽しさと満足感が得られるでしょう。しかし、手作りハーブソルトにはちょっとしたコツがあります。この記事では初心者でも簡単に美味しいハーブソルトを作るためのポイントを解説します。

ハーブソルトとは

ハーブソルトとは、塩にさまざまなハーブやスパイスを混ぜた調味料のことです。ハーブソルトは料理に香りや風味を増すことができ、肉料理や魚料理、サラダなどに最適です。ハーブソルトについての詳しい概要は以下のページでさらに詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

ハーブソルトとは

手作りハーブソルトに必要な材料

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手作りハーブソルトの基本的な材料は、主に「塩」と「ハーブ」、そして「スパイス」です。以下にそれぞれの材料について詳しく説明します。

ソルト

塩はハーブソルトのベースとなる重要な材料です。塩の種類によって製造工程や粒の形状、塩気や風味が大きく異なるため、自分の好みに合った塩を選ぶことがポイントです。一般的に使用される塩は、岩塩、海塩、精製塩の3つに分類されます。岩塩は土地のミネラルが凝縮されパンチのある味があり、水に溶けにくいためステーキやおにぎりに合うと言われています。また、海塩は海水から作られ、塩味と甘味のバランスが取れていて、比較的サラダや白身魚、天ぷらに適しています。精製塩は全てのジャンルに合い、比較的塩気が強いのが特徴です。

ハーブ

ハーブはハーブソルトの風味を決定づける重要な材料です。ハーブ(herb)は薬草を意味するヘルバ(herba)というラテン語が語源で、薬草や香草などとも訳され、香りの他に健康に有用な効果がある成分を含む植物と認識されています。そもそも、ハーブとスパイスの違いは、日本安全食料料理協会によれば日本では厳密な定義はないとのことですが、ヨーロッパでは自家栽培できる草花をハーブ、自家栽培できない樹皮や種子、実、根などをスパイスと分類しています。以下にポピュラーなハーブを紹介します。

  • ローズマリー:フレッシュな香りが特徴で、肉料理によく合います。
  • タイム:スパイシーでやや甘い香りがあり、スープやロースト料理に適しています。
  • バジル:甘くてフレッシュな香りで、トマト料理やパスタにぴったりです。
  • オレガノ:ピザやトマトソースによく使われているハーブです。
  • ガーリック、ジンジャー、ターメリック:料理に深みを与え、消化を良くしたり、身体を温めたりする効果が期待できると言われています。
  • ミント、レモングラス:爽やかな香りで、サラダや飲み物に適しています。
  • 紫蘇、山椒、よもぎ、わさび:日本では古くから薬味として愛用され、和ハーブとしても人気です。

スパイス

スパイスもまた、ハーブソルトに深みとアクセントを加える重要な要素です。スパイスは芳香性や刺激性が強い植物の果実や種子、地下茎を加工した食品のことをいい、食べ物や飲み物に香りや辛み、色をプラスすることを目的として使用します。世界4大スパイスと言えばクローブ、ナツメグ、シナモン、コショウで、その中でもコショウは唐辛子やマスタード(辛子)と並ぶ、世界3大香辛料と言われ、その豊かな風味は様々な料理に合わせやすく、世界中で愛されています。

  • コショウ: 爽やかな芳香と辛味を持ちます。粒のまま使用することも粗挽きや粉末として使用することもできます。色も黒、白、ピンクなど様々な種類があり、それぞれ風味が違います。
  • クローブ: 甘くスパイシーな香りが特徴で、肉料理やデザートに深い味わいを加えます。
  • ナツメグ: 温かみのある甘い香りが特徴で、ハンバーグやホワイトソースなどに使われます。
  • シナモン: 日本ではニッキとも呼ばれ、甘く香ばしい香りが特徴で、デザートや飲み物によく使われます。

手作りハーブソルトに必要な道具

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手作りハーブソルトを作る際、ちょっとした工夫で作業がさらにスムーズになる道具があります。この記事では、ハーブと塩を調合するために役立つ、あると便利な4つの道具をご紹介します。

小皿

小皿は新たに買わなくても大丈夫ですが、お気に入りの素材や柄の小皿があると作業が楽しくなります。少し深さのある小皿を使うと、ハーブと塩を混ぜる際にこぼれにくく、作業がしやすいです。そういうわけで、平らな皿よりも少し深さのある小皿を選ぶことをお勧めします。

キッチンスケール

手作りハーブソルトの調合では、分量が重要です。極端にしょっぱくなったり、味が薄くなったりしないように、キッチンスケールを使って正確に計量しましょう。軽量スプーンなどでも代用できますが、正確な計量ができるキッチンスケールがあると安心です。慣れてくれば目分量でも良いかもしれませんが、初心者の方にはスケールの使用をお勧めします。

レシピノート

せっかく美味しいハーブソルトの調合ができたのに、再現性がないのは残念ですよね。好みの調合を再現するためには、分量や手順を記録しておくことが重要です。紙のノートでも、スマートフォンのメモアプリでも構いません。作り慣れるまでは、後で見返せるように何かに控えておくと便利です。

保存容器

作ったハーブソルトを1度に使い切らない場合、保存容器が必要です。スパイスやハーブ、塩は湿気に弱く、保存状態が悪いと風味が落ちてしまいます。しっかりと密閉できる保存容器を用意しましょう。ガラス瓶や密閉できるプラスチック容器、小さいサイズのジップロックなどが適しています。

ハーブソルトを手作りする時のコツ

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ハーブソルトを手作りする際には、いくつかのコツを押さえておくことで、失敗を避け、美味しい調合を作ることができます。ここではハーブソルトを手作りする時のコツを伝授します。

味見をする

ハーブソルトを均一に混ぜることが大切です。全体的によく混ぜてから味見をしましょう。場所によって素材が偏ることがありますので、しっかりと混ぜることが重要です。また、人間は舌のエリアによって味の感じ方が異なるため、味見をする際は複数の場所で確認しましょう。さらに厳密に言うと、味覚は自分のその時の体調や気候によっても変わるため、その時々の自分自身の状態を感じたり、食べてくれる相手のことを想いながら、塩加減などを考慮して味見を行うとよいです。

保存性の高い容器を使う

ハーブソルトは湿気に弱いため、保存容器には注意が必要です。湿気を防ぎ、風味を保つためには、きちんと密閉できる瓶やガラスボトルを使用しましょう。ジャムの空き瓶などでも代用できます。また、香りを重視する場合は、使う直前に挽けるミル付きタイプのボトルにすれば、挽きたてのフレッシュな香りが楽しめるのでオススメです。

SNSで情報発信

SNSで手作りハーブソルトの情報を発信することで料理の美味しさだけでなく、丁寧な暮らしを意識できるようになります。手作りのモチベーションを維持しやすくなる点も大きな魅力です。また、SNSを通じてライフスタイルを発信することで、似たような趣味を持つ人々と繋がることができ、質問や意見、感想などが寄せられることがあります。コメント欄などのやり取りにより、双方に有益な情報や共感が得られ、より自分好みのクリエイティブなアイデアや新しい調合のヒントにもなります。

アグレッシブな調合を試す

いつも変わらない風味も安心ですが、時には意外性のある材料を組み合わせたり、テーマを決めることでバリエーションが広がります。ベースとなる塩にこだわったり、使ったことのないスパイスやハーブを少量ずつ取り入れてみるのも良いでしょう。例えば、自分や家族の健康状態に合わせて食欲がわいたりするような健康効果を期待して、薬膳のような調合を試してみるのも面白いです。また、飲みたいお酒に合うようにペアリングとしてのおつまみに合う調合をするのも楽しいです。長年料理番組をやっていたタモリさんは、「料理は一番簡単にできる創造的な行為」と語っていました。ハーブソルト作りもその一環として、自分の好みに合った独自の調合を追求してみてはいかがでしょうか。

アグレッシブな調合のハーブソルトは「エマソルト」

京都祇園のBar繪真が手掛けたハーブソルト「エマソルト」は、ワインソムリエ、ウイスキー検定などの資格を持つ、お酒のエキスパートが開発した個性的なハーブソルトです。山形県の鳥海山の養分豊富な伏流水から作られた塩をベースに、ビールのホップと出汁風味、焙煎コーンとスパイスのウイスキー風味などバリエーション豊かで、どれも他にはない旨味と風味が楽しめる豊かな味わいです。「エマソルト」は料理のアクセントとしてだけでなく、高級ギフトとしても喜ばれます。是非、特別なこだわりの一品をお楽しみください。

エマソルト | Shop Aperio